表札の種類

いろんな種類の表札

表札

本表札

これは住宅の正面、玄関の所などに取り付けられるメインとなる表札です。 その建物の家主の氏名をフルネームで記しますが、文字数に制限はありません。 苗字が5文字でも8文字でも遠慮なく全て漏らさず記しましょう。 落語のネタにある「寿限無寿限無五劫のすりきれ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝る所に住む所、ヤブラコウジのブラコウジ、パイポパイポパイポの シューリンガン、シューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの・・・」で始まる長い名前ですと、 さすがにはみ出してしまいそうになりますが、姓名両方を表示するのがルールになっているので大きな表札を用意してなんとか1文字残らず記すようにして下さい。 そんなに大容量の表札を掲げるスペースはない、標準サイズのしか取り付けられないよ、という場合は小さな文字を詰め込むしかありませんが、 そうすると今度は読みにくくて誰が住んでいるのか分かりづらくなってしまいます。 長い名前の方はその辺のことも考えて、ギリギリ読める文字サイズにはなるよう工夫して対処してみましょう。 基本はフルネームとなっていますが、例外として家主が女性の場合は下の名前は省略して苗字オンリーというのも許されています。 本表札が女性の名前だとその住宅には逞しい男性がいないと思われるからで、これは防犯上よろしくありません。 強盗にそんなことを伝える必要はありませんからね。

家族表札

本表札は家主1人だけの名前ですが、家族表札は一家全員の名前を表示します。 本表札よりも低い位置、ドアの横などに取り付けます。 1人暮らしの住宅にはわざわざこれをかける理由はありませんが、数名が暮らしているのならぜひとも落下しないように取り付けましょう。 家族みんなで生活しているのに家主だけの本表札しか存在しなかったら、他の家族の客人がその家を探すのに苦労してしまいます。 「苗字はあってるけどこの家で合ってるのかな?あれよく見たら向かいの家も同じ苗字だけどどっちが正解だろう。 おっと、隣の家の苗字も同じじゃんか」となって、到着するまでに余計な時間がかかってしまうかもしれません。 不正解の玄関の前で呼び鈴を鳴らして恥ずかしい思いをさせてしまうことも予想できますし、無用なトラブルを招いてしまうでしょう。 また宅配便や郵便物を配達してくれる方の仕事も増やしてしまいます。 奥さん宛の手紙やご子息宛の現金書留を届けるのに、表札を頼りにすることが出来なければなかなか面倒なことになるからです。 なので一家全員の名前を表示する必要があり、家族表札は重要な意味を持つのです。 そんなに立派なものでなくてもよく、あくまでサブ的なポジションであることを自覚しているような質素なタイプで構いません。 ただし汚れやすいものは避けて、みんな仲良しっぽい雰囲気の物を使いましょう。

門表札

こちらは住宅の玄関ではなく門に掲げる表札です。 敷地内に芝生や植木のあるお庭が付いている住宅なら、塀や門のような外構もきっと建物を囲むように設置されているでしょう。 その建物に誰が住んでいるのか、門を通って玄関に至るルートをガーデンに目をやりながら通過しないと分からないようでは非常に不便です。 視力が良ければ門の外からでも玄関にかけられている表札を読み取ることは出来るかもしれませんが、アフリカ人ならともかく 日本人ではそんな芸当が可能なのはごく一部に限られますし、インド人にも多くはないでしょう。 なので玄関まで足を運ばなくても誰のお宅か識別できるよう、門表札をかけるのです。 門から玄関まで1メートルしかない造りの住宅ならわざわざ取り付けなくてもいいのですが、5メートル以上離れているのならあったほうが好ましいです。 一応はメインは玄関付近に取り付けられている方になりますので、姓だけ分かれば充分と考えられております。 豪華な外構ならそれにみあう立派な表札が望ましいですが、低い柵だけだったり敷地の境界線をあいまいにしているようなお庭なら、 ポップで可愛いデザインの物を使用してもオシャレでいいかもしれません。 郵便受けと並べてエクステリアのように設置しても、来訪者を微笑ませることができそうですし子供さんもきっと気に入るでしょう。